徒然ゲーム語り
クリアしたゲームの感想をきままに綴っております。恋愛シュミレーションが多くなるかも?

ネタバレを考慮しておりません。
未攻略の方、要注意です!

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 [2]   PS2「零〜紅い蝶〜」(TECMO)
「私たち、ずっと、一緒だからね…」
 
「地図から、消えた村…」
 
「私、聞いたことがある。儀式の日、紅い蝶が舞い上がるって」
 
「ここにいてはいけない。早く村から逃げるんだ!」
 
「あははははははははははっはははは!!」
 
「お願い。…殺して」
 
ジャンル:ホラー
キャラクターデザイン:西村 晶
ED曲:「蝶」/天野月子
ED数:2種類(XBOX版では、所謂誰が見ても「ハッピーエンド」といえるエンディングが付け加えられ、3種類になっている)
 
<ストーリー>
双子の姉妹、澪と繭は、夏休みを利用して幼い頃の数年間を過ごした故郷にやってきた。
川のほとりで回想にまどろむ澪がふと顔をあげると、姉の繭の姿がない。辺りを見渡すと、そこに見えたのは、「紅い蝶」を追って、森の奥へと進んでいく繭の姿だった。
繭を追っていった澪は、いつの間にか霧にけぶる山道に1人立っていた。
どこからか聞こえる悲しげな歌声。
遠くに見える、祭りの灯りの列。
 
導かれるように、その灯りの方へと歩み出す澪。
 
しかし、そこにはただ1人、繭が無数の紅い蝶に囲まれて立ち尽くしているのみであった。
 
「お姉ちゃん…?」
 
澪の声に、ゆっくり振り向く繭。一斉に飛び立つ、紅い蝶。
 
鬱蒼とした森がひらけ、2人の眼前あらわれた光景。それは、夜の闇に包まれた、静かな村の風景。
 
「地図から…消えた村…」
 
皆神村。
 
――かつて、ある祭りの夜の「儀式」を境に、「消えてしまった」その村では、今でも、二度と明けることのない夜が続いている――。
人々は、死しても猶、終わることない、儀式の夜に、囚われたままで――。
 
<感想>
まさかのホラーゲーム語りです(笑)
零ユーザーの中では、シリーズ中、最も怖く、なおかつ映像美が秀逸とされている作品。零シリーズ第2作目。
零シリーズは「和風ファンタジー」とうたわれており、事実、舞台はそのほとんどが古い日本家屋となっています。
武器はカメラ。射映機と呼ばれる、見えないものを写すカメラで霊を捉えて戦います。ただし、霊をひきつけてとればとるほどポイント(与えるダメージ)が高くなるので、めっさ怖いです。
 
ちなみに射映機で取ることのできる霊は3種類。
 
●「怨霊」⇒容赦なく襲ってきます。遠慮なくびしばし取りましょう。じゃないとこっちが殺られます。
●「自縛霊」⇒肉眼で見ることができません。ファインダーごしに覗くと撮影できます。固定の場所におり、撮影することで(多分)成仏します。ストーリーにほぼ関係ない霊たちですが、撮影することで、その最期の様子を伺い知ることができます。
●「浮遊霊」⇒決まったタイミングで、決まった場所に短時間だけ現れる霊です。襲ってはきませんが、タイミングよく撮影しないと霊リストをコンプしそこないます。
 
このゲームの1番怖いのはやっぱりお姉ちゃんの存在でしょうか。霊より何よりお姉ちゃんの存在が私的に1番怖かったです。霊媒体質かなんだか知らないが、ことあるごとに人がかわったように、サイコなことを急に言い始めるからね!油断できない…。人形の首だけ持ってそれに話しかけたりとかはまだ可愛いほうだ。
何回お姉ちゃんほっといて逃げ出そうと思ったか知れない…。(実際1回やったらBADエンドになったけどね!)
変な方向に間接が折れ曲がって、ブリッジ状態で移動してくる怨霊とか、まだお姉ちゃんに比べれば全然怖くないよ…!
 
生きてる人間との交流はお姉ちゃんだけ(しかもアレな感じの…)なため、やっているうちに多少鬱な感じになりますが、ストーリーとしては、非常に完成していると思います。
また、ストーリーは章だてになっており、ユーザーは怨霊を倒すことで、村にまつわる儀式の全容を知っていくことになります。生前、村人たちが書き記した日記や、手記、また村に残された書物を見つけ、読みすすめることで、その謎を少しずつ解き明かしていくのですが…。
2種のEDはどちらも本当の意味では、ハッピーエンドとはいえません。…いや、見方を変えて言うと、あれこそが最上の結末なのかもしれませんが…。どっちも鬱鬱とした感じの結末です(笑)
 
特にハードモードの方のEDは、見た瞬間思わず一緒にプレイしていた友人と「ええ―――!!」と叫びました。お、お姉ちゃん…。
 
しかし、ゲームの出来は非常に良いので、ホラーが苦手じゃない方には是非プレイしてみて欲しい一作です。
update:
2009/01/16



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